雇われるだけの人生から目指せ独立、社会人2年目なゲーム脳SEのブログ。更新頻度=週2~3回。
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前回は概念クラス図&一気にすっとばしてノートブック作成の相互作用図を書いてみました。あまりにもすっ飛ばしすぎたので、一体全体何をやっているのかわからなかった方もいらっしゃると思います。というわけで、図の残りの部分を直しながら、きちんとした解説を行います。
まず「相互作用図(Interaction Diagram)とは何か」ですが、クラスやオブジェクトなどの登場人物間のメッセージ(message)のやりとりを表現する図です。クラス図は関係(relation)に重点を置いた静的な図だったのですが、こんどは動きをあらわそうというわけです。
たとえば、私と会社というクラスがあったとして、
クラス図なら、私と会社の間に線を引いて「雇用」という関連(assosiation)を定義しますが、
相互作用図なら、私から会社に「労働する」というメッセージを送り、
会社から私にその返り値として「給与」を渡すのが正しいことになります。
↓図にするとこんな感じです。
クラス図と・・・
相互作用図(シーケンス図)。
相互作用図にはシーケンス図:Sequence Diagramとコラボレーション図:Collaborating Diagram(UML2.0だとコミュニケーション図:Communication Diagram)の二つが含まれます。
この二つの図は見た目は違えど全く等価なものを表しているため、相互に変換することが可能です。
詳しいことは↓以下に挙げるようなWebページを参照していただければと思います。
@IT
WisdomSoft
列挙しながら思いましたが、「ココを見ておけば盤石」みたいなUML解説サイトがないですね・・・
一応、@ITの記事が量も質も高いのでおすすめです。でもやっぱり本を買うのがベストかなぁと思います。
話を元に戻しまして。先ほど挙げましたWebサイトを見て学習すれば、図の要素が何を意味しているのかは何となくでもわかると思います。しかし、最大の問題は「ではどうやってゼロからクラス図や相互作用図を描くのか」です。UMLはただの言葉ですので、意味を知っていても、どうやって既存のクラスやオブジェクトをその言葉で表現するのかがわからなければ役に立たないわけです。このあたりは、なかなか紹介されていません。
教科書(はじめて学ぶUML 第2版)には284ページから285ページのあたりに、次のように紹介されています。
まったくUMLを知らない、オブジェクト指向もようやく覚えたばかりという人がこの文章を見て「自然な流れ」とか言われても、きっとさっぱり理解できないに違いありません。なんで「商品」クラスに直接データを入れてはならないのかが「自然」とか言われても・・・って感じです。きっと。
こんなときは身近なものに例えて考えてみます。
商品クラスを倉庫、データを荷物と考えます。この倉庫に、今はあなたは何か荷物を入れたいと考えています。どうしますか?考えているだけでいきなり倉庫の中に荷物が入ったりはしませんよね。
倉庫の中に荷物を入れるためには、倉庫と荷物の他に、
ここで、倉庫と荷物を商品クラスとデータに戻してみます。すると・・・
あとは図を描く際に実装をイメージすることが大事かなと思います。描いたものは最終的に必ず実装することになるので、実装できないものを描くことはできないからです。というわけで、ある程度実装に詳しくないと厳しいかなーと・・・このあたりはやって慣れろですかねー・・・
まず「相互作用図(Interaction Diagram)とは何か」ですが、クラスやオブジェクトなどの登場人物間のメッセージ(message)のやりとりを表現する図です。クラス図は関係(relation)に重点を置いた静的な図だったのですが、こんどは動きをあらわそうというわけです。
たとえば、私と会社というクラスがあったとして、
クラス図なら、私と会社の間に線を引いて「雇用」という関連(assosiation)を定義しますが、
相互作用図なら、私から会社に「労働する」というメッセージを送り、
会社から私にその返り値として「給与」を渡すのが正しいことになります。
↓図にするとこんな感じです。
クラス図と・・・
相互作用図(シーケンス図)。
相互作用図にはシーケンス図:Sequence Diagramとコラボレーション図:Collaborating Diagram(UML2.0だとコミュニケーション図:Communication Diagram)の二つが含まれます。
この二つの図は見た目は違えど全く等価なものを表しているため、相互に変換することが可能です。
詳しいことは↓以下に挙げるようなWebページを参照していただければと思います。
@IT
WisdomSoft
列挙しながら思いましたが、「ココを見ておけば盤石」みたいなUML解説サイトがないですね・・・
一応、@ITの記事が量も質も高いのでおすすめです。でもやっぱり本を買うのがベストかなぁと思います。
話を元に戻しまして。先ほど挙げましたWebサイトを見て学習すれば、図の要素が何を意味しているのかは何となくでもわかると思います。しかし、最大の問題は「ではどうやってゼロからクラス図や相互作用図を描くのか」です。UMLはただの言葉ですので、意味を知っていても、どうやって既存のクラスやオブジェクトをその言葉で表現するのかがわからなければ役に立たないわけです。このあたりは、なかなか紹介されていません。
教科書(はじめて学ぶUML 第2版)には284ページから285ページのあたりに、次のように紹介されています。
どうでしょう、わかりますか?
一つのシナリオは一つの相互作用図に対応します、シナリオは自然言語を使い、箇条書きで作成しました。これをオブジェクト同士のメッセージのやりとりに変えていきます。この際のオブジェクト候補には概念モデルで抽出したクラス候補を利用します。
(中略)
バウンダリィクラス(ユーザやプリンタ、スキャナなど、今作っているシステムの外とシステムを結びつけるクラス)はこのようにシーケンス図で使用すると、クラスの役割が明確になり、図がより生成しやすくなります。この例でスタッフが情報を「商品リスト」「商品」などエンティティクラス(実際にこの世界に存在するものや概念を表すクラス)に入力するのは違和感を感じると思います。スタッフが販売処理画面に情報を入力するほうがシーケンス図をより自然な流れにします。
まったくUMLを知らない、オブジェクト指向もようやく覚えたばかりという人がこの文章を見て「自然な流れ」とか言われても、きっとさっぱり理解できないに違いありません。なんで「商品」クラスに直接データを入れてはならないのかが「自然」とか言われても・・・って感じです。きっと。
こんなときは身近なものに例えて考えてみます。
商品クラスを倉庫、データを荷物と考えます。この倉庫に、今はあなたは何か荷物を入れたいと考えています。どうしますか?考えているだけでいきなり倉庫の中に荷物が入ったりはしませんよね。
倉庫の中に荷物を入れるためには、倉庫と荷物の他に、
- 荷物の取得元(他の倉庫?港?空港?工場?)
- 荷物を運送するルート(どの経路を通って?どこに?誰を使って?)
- 荷物を運送するもの(素手で?トラックで?フォークリフトで?はたまたヘリコプターで豪快に?)
ここで、倉庫と荷物を商品クラスとデータに戻してみます。すると・・・
- データの取得元(画面?テキストファイル?データベース?他のシステムから?)
→バウンダリクラス - データを運送するルート(どのクラスを通って?どのメソッドを使って?)
→コントロールクラス - データを運送するもの(JavaのAPIを使って?XMLを使って?SQLを発行して?)
→エンティティクラス
あとは図を描く際に実装をイメージすることが大事かなと思います。描いたものは最終的に必ず実装することになるので、実装できないものを描くことはできないからです。というわけで、ある程度実装に詳しくないと厳しいかなーと・・・このあたりはやって慣れろですかねー・・・
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